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たこやきのひみつ。

Category : 写真deリレー
こんばんは。
小林 葵です。前代未聞の胃痛でいま苦しんでます。痛いよー。

まったくいい文章が浮かばなかったので、早速写真リレーにうつります。







大好きだったタコちゃんが死んだ。

『そんな顔しないで』

そう言ってくれているようなタコちゃんの写真を前にして、私は腫れた目をハンカチで抑えながら、彼女が転校してきた小学5年生の頃を思い出し始めた。



『はじめまして!丸山タカコです!好きな食べ物はタコヤキです!よろしくお願いします!』



わあ、笑顔が素敵な子だなあ。
それがタコちゃんの第一印象。



「お前、タコヤキみたいな顔してるな!おっもしれ~」

クラスに必ず1人はいる、悪ガキンチョ。(もう彼の名前は忘れちゃったなあ)

『えぇっ嬉しい!私、好きな形はタコヤキの丸なの。私の顔も丸いのかな!』

「なっ別にそういう意味で言ったんじゃねぇよ!」

『そうなの!?ほらでも見て、タコヤキ~』



タコちゃんはそう言いながら、自分のほっぺを少し膨らませて手で軽くつまみ、得意げにタコヤキポーズを見せてくれた。

悪ガキは自分の意地悪に元気よく返されたもんだから、照れて小さくなっていた。



タコちゃんというあだ名も、転校してからすぐに呼ばれるようになった。

タコヤキが好きだからタコちゃん。タカコからカを取っても、タコになる。運命的だと騒いでいた。

後々タコちゃんに聞くと、別にタカコを短くしてタコになるなんて親も考えてなかったよーと笑っていた。





中学生になると仲いい子数人でタコヤキパーティーをした。

高校生になっても、少し成長したみんなでタコヤキパーティーをした。

タコちゃんの家で焼くタコヤキは格別に美味しかった。



タコちゃんとタコちゃんのお母さんで1からタコヤキの素を作って用意してくれた。

2人で台所に並ぶ姿は、ちょっぴり羨ましかった。

タコヤキを焼くあの鉄板も家庭用にしては大きめの立派なモノだった。

ここまで来ると信じ難かったけど、
タコちゃんのお父さんは趣味で縁日にタコヤキの屋台を出すことがあったらしい。



大学生になるとお互いに大学の友達と時間を過ごすことが増えた。

連絡を取り合うのは、年賀状と誕生日だけになった。

「これからもタコヤキ大好きなタコちゃんで居てね」
「今年こそ、また家にタコヤキ食べにきてね」

連絡は疎遠になりたくないけど、決まった時期に決まった言葉を交わすだけの仲になっていた。





大学を卒業して会社勤めを始めた頃、
タコちゃんから連絡がきた。

『おいしいタコヤキ屋さん見つけたから食べに行かない?』



久しぶりにも関わらず、心が跳ねるくらいドキドキと嬉しさでいっぱいになった。

会社の先輩にも「男か?」といじられながら、私はいつもより早めに仕事を切り上げて待ち合わせ場所へ向かった。



『急にごめんね!久しぶり!』



転校してきた時と変わらない、とびっきり可愛い笑顔のタコちゃんがいた。

会うなりすぐに、最近飲み会が多くて太ったんだよねとほっぺを膨らませて、あっ今のタコヤキみたいだったかなぁと一人で照れてみせた。

太ったという割には、スーツに着られているような…、職場でもきっとタコちゃんは人気者なんだろうなと思った。



タコちゃんに連れられて、タコヤキが美味しいという小さな居酒屋へ入った。

大学生になってから1度だけタコちゃんとお酒を飲んだっけ。



迷うことなくビールとタコヤキを頼み、さっ乾杯しますか、と笑顔でジョッキを持つ。

私たちは思い出話とタコヤキをお酒のつまみに、夢中で話続けた。



何時間ぐらい経ったのだろうか。

話したかったこと話せて、聞きたかったことも聞けたなと私が満足していた時に、タコちゃんが眠そうな目をこすりながら言った。


『タコヤキは外がカリっとして中がフワフワなのが1番おいしいよね』


みんなそうだろうけど家で作ろうとすると、なかなかそれが難しいんだよなあとブツブツ言っている。



ここのタコヤキも美味しいけど、タコちゃんの家には負けるね。

そう私が言うと、タコちゃんは目をうるっとさせながらありがとうと言った。



それから『タコちゃんがタコヤキが好きな理由』を話してくれた。

当たり前のように思ってたけど、そういえば知らなかった。理由があるとも思っていなかった。



きっかけはね、お母さんだったの。

小さい頃から転勤ばかりして、幼稚園でも小学校でも毎回新しい友達を作らなきゃいけなかった。

人見知りな性格だったから、友達を作るのは大変で、親の仕事のせいだ!って思ってひねくれちゃって

そんな時お母さんが、家でお友達を呼んでタコヤキパーティーをしましょう。って言い出したの。

それが面白いくらい楽しくてね。



ふふっとタコちゃんは笑った。

なるほど。お母さんと台所に並んでいた姿を思い出して、なんだか心が温かくなった。

タコちゃんは続けた。



最初は仲良くなるために必死だったけど、だんだんみんなのために美味しいタコヤキを作ろうって思ってきて。恥ずかしいけど、味付けもひっくり返すのも結構練習してたの。

それが普通にできるようになったら、今度はタコヤキを焼いてるみんなを見てるのが楽しくなってさ、普段はみんなバラバラのことしてたり、ちょっと喧嘩しちゃったりしてても、タコヤキを焼いてる時はみーんな目を丸くしてタコヤキに集中してるんだもん。ゲームばっかりやってた鈴木とかもさ、おかしかったなー。



そっか、タコちゃんをいじってたのは鈴木だ。

そんなくだらない気づきにあっけを取られていると、タコちゃんは言った。



『だからね、私にとって魔法の食べ物なんだ。』





お葬式の帰りに、中学の同級生みんなでタコヤキを食べに行かないかと誘われた。

私は用があると断って、1人であの居酒屋へ行った。



あの時を思い出すように、ビールとタコヤキを頼んだ。

タコヤキが熱くて泣いているのか、悲しくて泣いているのかはわからなかった。



のどをなかなか通らないタコヤキを必死に食べる。


あ、これタコ入ってない。


その時、タコちゃんのセリフが頭に浮かんだ。



タコが入ってないタコヤキは当たりだよ!



タコちゃん、ありがとう。

タコヤキを食べるたび、タコちゃんを思い出すんだろうな。

また一緒に食べたいな。



最後の1個を食べ終わり、
今度うちでもタコヤキパーティーをしてみようかなと考えながら店を後にした。




書いてたらどんどん長くなってしまいました。へへへ

次の写真はこれです。


海を越えて小原リカちゃんに
バトンを繋ぎます。えいっ。

勇者トシヒコの冒険

Category : 写真deリレー
こんばんは。
9月に旅行に行きすぎて、ただいま絶賛貧乏中の中西です。

写真deリレー思ってたより難しいですね…
みんな想像力豊かだな。

変なストーリーになること必至で書いていこうと思います。

前回担当のあやのからのお題の写真がこちら↓

IMG_0534.jpg






う…ここはどこだ?

俺の名はトシヒコ。
テレビゲームが大好きな中学2年生さ。

たしか俺はさっきまでRPGのゲームで遊んでいたはずだ。

それで母さんに
「ゲームばかりしてないで宿題しなさい!」
って怒鳴られて喧嘩になって…

そっからどうなったんだったっけ…

そうだ、その後もゲームを続けようと画面を見たら、
その途端に気を失ったんだ。

…ということは、まさかここはゲームの中の世界?

って、そんなバカなことあるわけ…
でもこの風景は確かにさっきまで遊んでたゲームの風景と瓜二つだ。

それならこの世界は夢だ、夢に違いない!!
夢なら覚めろ、覚めろ覚めろ覚めろ!!

?「覚めるわけないやろ。お前がゲームの中の世界に行きたいと願ったんやで」

ト「誰だお前は!」

俺の目の前に現れたのは、俺の掌ぐらいの大きさの羽根の生えた人間…?
…とにかく小さな生き物だった。

このゲームにはこんなキャラクター出てこなかったと思うんだけどなぁ…
それにしてもかわいくないなぁ…

?「心の声が聞こえとるで!かわいくないとはなんや!!
  ワイは人の願いを叶える妖精や!!」

ト「妖精だって??その顔で?w」

妖精「失礼なやっちゃな!久しぶりに誰かの願いでも叶えようと思とったら
   たまたまお前の願いが聞こえてきてな。妖精界のカリスマともいえる
   ワイに願いを叶えてもらえるなんやお前は相当なラッキーボーイや。
   感謝しいや兄ちゃん!!」

ト「お前じゃない!トシヒコだよ!!」

それより今の話…
願いがかなった…?

そういえばさっき母さんと喧嘩した時、

『あ〜あ、ゲームの中の世界に行って勇者になれば、
 勉強もしなくていいし学校も行かなくていいし、母さんに怒られることもないのになーー』

と心の中で言ったのを思い出した。

ト「ほ、ほんとにここはゲームの中だっていうのか?
  や、やった!これで俺はここで一生ゲームができる、遊んで暮らせるってことだ!!」

妖精「ほんまにそう思とるんか?」

ト「え、何が?」

妖精「ゲームの世界の勇者になれれば、一生遊んで暮らせるのと同じやと、ほんまに思とるんか?」

ト「そうだよ!だってゲームの主人公になれば、勉強しなくていいし、
  ゲームの中に入ってずっと遊んでられるのと同じじゃんか!!
  やったぜ!願いを叶えてくれてありがとな、妖精!」

妖精「この世界をあまり甘く見ん方がええで、兄ちゃん」

ト「はは、どんな敵が来ても俺が倒してやるぜ!」

   モンスターがあらわれた

ト「お、出て来たな!なぁ、コントローラーどこだよ!」

妖精「この世界にはコントローラーなんてもんはない。お前が自分で剣を使って戦うんや」

ト「そんなの無理だよ!うわぁ!!」

   モンスターのこうげき
   
     ドカッ!

   トシヒコたちはぜんめつした


ト「うぅ〜〜ん、ここは教会?
  俺はモンスターにやられたのか」

妖精「そうや、お前はさっきモンスターにやられたんや。
   あんなザコ敵に何をやってるんや」

ト「しょうがないだろ、戦い方とか分かんないんだから!」

妖精「それやったらこれから特訓するしかあらへんで」

ト「いやだよ!あんな痛いのもう勘弁。
  それにこの村は勇者の俺を崇拝してるみたいだし。
  俺、この村から出ないぞ!」

村人A「勇者さま、娘が魔王の手下にさらわれてしまいました。どうかお助けください」
村人B「勇者さま、魔王に食料を奪われてこの村にはもう食べものがありません。
    どうかお助けください」
村人C「勇者さま、はやく魔王倒してきてよ〜」

ト「あー、もう勇者勇者うるせーな!勇者ってこんなにめんどくさいもんなのか、
  ゲームだと楽しかったのに…」

妖精「だからそんなに甘くない言うたやろ。
   勇者とは骨の折れることもたくさん経験するし、村人の話もしっかり聞かなあかん。
   それに努力は常に怠ったらあかんのや。これを見ろトシヒコ」 
      
      パカッ

    ようせいは iPad をひらいた


俺はiPad を見る。
そこに映し出されていたのは、
『魔王を倒す戦略200』
という本を読みながら筋トレをしているイケメンの姿。

妖精「この男は北の世界の勇者ケンシロウや。
   魔王に勝つために日々このように努力を重ね、
   見事魔王を倒し、北の世界に平和をもたらしたんや。」

  画面が切り替わり、村人たちの話を親身に聞くケンシロウの姿

妖精「どうや、さっきのお前の態度とは大違いやろ」

  画面が切り替わり、モンスターを鮮やかに倒すケンシロウの姿

ト「か、かっこいい…」 

妖精「せやろ、こいつを直々に指導したんがワイや。
   ワイは妖精という職業に加え、勇者の"養成"もやっとるんやで!」

ト「今のギャグはつまんないけど、ケンシロウはすごいや!
  ん?なんか急に辺りが暗くなってきた気が…」

     まおうがあらわれた

魔「お前が勇者か。何をもたもたしているのだ。
  早く来ないから待ちくたびれてこちらから来てやったぞ」

妖精「こりゃまずいでトシヒコ。魔王が来おったわ」

ト「え、魔王ってラスボスの?なんで迎えにくるんだよ!
  どうすんだよ、俺特訓も何もしてないのに!!」

妖精「とにかく今のままでは勝たれへん。逃げるしかないで!」
  
   トシヒコたちはにげだした。
  しかしまわりこまれてしまった


魔「私から逃げられるわけがなかろう。こんな男が勇者とは笑わせてくれるわ」

ト「は、はやい!」

魔「はっはっは、私の爪は猛毒だ。
  触れれば動けなくなり、じきに死ぬことになるぞ。
  私の攻撃を受けてみろ!!」

ト「うわあぁぁぁ!!」

妖精「トシヒコオオオオォォ!!」

?「そこまでだ!南の国の魔王!!」

魔「誰だ!!」

妖精「そ、その声は…ケンシロウ?!」

ケ「久しぶりだな!妖精!!北の国から危険を察知してな、
  愛用のジェット機で飛んできたぜ!!」

ト「ケ、ケンシロウ…?」

ケ「よぅ!お前が南の国の勇者か?」

ト「う、うん…」
  
ケ「話は後だな、今はこいつを倒すことが先決だ!
  いいか、俺が囮になるからその隙にお前は奴を倒せ!!」

ト「そんな…どうやって倒せばいいんだよ!」

ケ「それは自分で考えてくれ!俺は奴の気をちらす」

ト「そ、そんな…」

魔「はっはっは、何人来ようと同じ事だ」

   バキッ

ケ「くっ、なんてスピードだ。」

魔「観念しろ、北の勇者。まずはお前から毒で葬ってやる!!」

妖精「ケンシロオオオオオオォォォォ!!!!」




ト「おーい魔王、お前の顔に変な虫ついてるぞ!!」

魔「え、虫?どこどこどこ」

    グサッ
    
魔「ギャアアアァァ!!!自分で自分の毒にやられた…」

    バタッ

  トシヒコたちはまおうをたおした

ケ「やった!!魔王をやっつけたぞ!!
  トシヒコ、お前のおかげでこの世界は救われたんだ!!」

妖精「相手の武器を利用した素晴らしい戦い方やったで、トシヒコ!
   これでお前は一人前や」

   パチパチパチパチ

村人達「ありがとう勇者、おめでとう勇者!」

ト「み、みんな…俺、俺やったよ!!これで世界は平和になっ…」

あれ…なんか途端に力が抜けて…
みんなが…遠くなる…




遠のく意識の中で、俺はケンシロウと妖精の声を聞いた
 
妖精「トシヒコ、お前には散々苦労させられたけど、なんやかんや楽しかったで。
   現実世界に帰っても、こっちで学んだこと忘れたらあかんで。」

ケ「トシヒコ、出会ったばかりですぐお別れとはシャクだが、
  お前は絶対大物になれるぜ!元の世界でもさっきみたいなパワーを見せてやれよ!」

妖精…ケンシロウ…ありがとう。俺…俺、頑張るよ!!





…コ…ヒコ…

母「トシヒコ、トシヒコ!!」

「う…ん…」

母「トシヒコ!!よかった、テレビの前でいきなり倒れたと思ったら…心配したわよもう!」

ト「母さん?
 あれ、魔王は?妖精は?ケンシロウは?
 全部夢だったのか?」

母「何言ってるの、やっぱりゲームのやりすぎよ!今日はもう終わりなさい」

ト「うん、母さんの言う事ちゃんと聞くよ。これからは決められた時間だけやる」

母「あら、やけに素直ね」

ト「ゲームの主人公だって筋トレとか勉強してるんだぜ!
  俺もケンシロウみたいにかっこいい男になってやる!!
  よーし宿題やるぞ!!」

おしまい



はい!見事に変なストーリーになっちゃいました!!

ちなみに今回のストーリーは、
主人公の「トシヒコ」という名前からピンと来る方もいるかと思いますが、
2011年〜12年にテレビ東京系で放送されていた、低予算ドラクエ風ドラマ
「勇者ヨシヒコ」シリーズを頭に描いていましたが、全然かけはなれてます(笑)

面白いドラマなので気になる人はぜひぜひ見てみてください。

恥ずかしいので早く次の人にまわそう。。

次のお題はこちら↓

たこ焼き


私が大阪出身であることを思い出してもらいましょう。。

お次は副ゼミ長のあおいちゃんです(^o^)
よろしく!!

初めての記憶

Category : 写真deリレー
こんばんは。
豊島です。すっかり秋ですね。
秋刀魚がおいしくて、金木犀のいい匂いがして、シーツがひんやりしてて
この季節大好きです。

…今寝っ転がってノートパソコンを広げて書いているのですが、
背中に猫が乗ってて重いです。



はい、お題行きます。写真はこれ。

810023931.jpg


-明日、海に行かないか。

それは突然の父からの誘いだった。

「うみ?どこにあるの?」

「ここからだと、県北に行って隣県に入ったところが一番きれいかな。」

「ふーん。じゃあ、楽しみにしてるね。」
そっけない返事をしてしまったが、本当はすごくうれしかった。
久しぶりに父と出かけることも楽しみだったが、僕はこの時まで海を見たことがなかった。

父は仕事が忙しくめったに一緒に出掛けることはなかった。
ご飯は一緒に食べよう、と家に早く帰ってきてくれたが、
そのあとは沢山の書類に囲まれていた。
仕事に向かう父の横顔が好きだった。


そう、物心ついたころには、母は「写真の中の人」だった。
おじいちゃん、おばあちゃんには会ったことがなかった。



そして僕にとって海は完全にイメージの、もっといえばテレビの世界だった。
「海なし県」ではなかったが、県の中央部に住んでいるため
実際に海を見たことはなかった。
どうして父が突然海に行こうと言い出したのかはわからない。
だけどとにかくうれしくてわくわくして眠れなかった。


「海かぁ…。」

-- - - - - - - - - - - - - - -- - - - - -
「お父さん、海ってすっっごく遠いんだね。」

「ああ…、そうだな。確か次の道を…」
「…大丈夫?」
「…」






「おーい!着いたぞ!」
「!」

気が付くと僕は眠っていた。
もう、夕方になっていた。
そのためか人はまばらだった。


810023931.jpg

「うわー!きれい!」
「だろ。これを見せたかったんだよ」
「ほんとにー?」
初めて見たのに懐かしい気持ちだった。
どこまでも続いていく海に、時間が止まっているような感覚になった。


そして、心があったかくなった。



波打ち際ぎりぎりに立つ父の隣に並んだ。

「…大きくなったな。」
「うん、来年は中学生だよ。」
「そうだよな、あっという間だな。」


「ねぇ、どうして今日ここに連れてきてくれたの?」

「あぁ、今日は母さんの誕生日なんだ。
 ここの近くの生まれで、海が好きな…海みたいな人だったよ。」

「そっかぁ。」

父がどんな表情をしているのか見ようと思ったが
まぶしくてよく見えなかった。
泣いているようにも、微笑んでいるようにも見えた。







こ…、こんな感じで。
海で物語をって考えたらソフィ カルのイメージでした。
*ソフィ カル
http://www.art-it.asia/u/HaraMuseum/7MLvphyuOE5ifoD0248Q
アイデンティティ、コミュニケーション、記憶、知覚といった誰もが向き合う普遍的なテーマ」で作品を作る現代美術家の方です。興味がある人はどうぞ!


では次のお題はこれ!

IMG_0534.jpg


どんな記事になるか楽しみです。
あかね、お願いしまーす。

二人静

Category : 写真deリレー
こんばんは、後藤です。

ヒトカラで見たAKBの映像で、レインボーフラッグ(一色多い?)が大きく振られていて驚きました。

恋するフォーチュンクッキーでしたっけ?AKBなめてました。


さて、無茶ぶり写真シリーズ第四回です。本日のお題はこちらです。

fc2blog_20130930135008770.jpg






 昔から薄曇りが嫌いだった。

目に楽しい青空も、雨の様な気を静める風情も無い。

その癖上を見れば、眼の底を焼くような日の光が突き刺さる。
中途半端な湿気が、微温い水の匂いで鼻と肺を侵す。

粘り気のある薄膜が、頭にべったりと張り付いているような気がして、なおさら気持ちが悪い。
脳に生微温い水が貯まっていくようだった。

そうしてずぶり、ずぶりと気が沈んでいく。


 今日は朝からそういう日だった。

いつもと違う暇つぶしも特に無く、俺はこんな所でダラダラと時間を過ごしている。

初めてここに来た時からどれくらいになるだろうか。
名前は『サファリパーク』だったか、『サファリランド』だったか、関心が薄いからイマイチ覚えが悪い。

隣を見ると、相方は半開きのまぶたをどこかにに向けて身体から力を抜いていた。
つまらなそうではない。安らかに、休みを満喫していた。

俺もこんな天気でなければ悪く無い日だと思う。
珍しく何も無い日だ。反りの合わない連中と顔を突き合わせてギスギスする事も無い。

なにより側には、相方がいる。

しかし変化の少ない景色は見慣れてしまっている。今日はその上、大嫌いな薄曇りの光に照らされている。
緑の葉も白茶けた枯れ木も、なんだかモノクロだった。何もかもこの天気が悪い。


 彩度の低い景色をとろとろと進んでいると、俺達の横に見慣れた動物が現れた。

黒々とした毛を生やして、口を開くことはおろか殆ど顔の筋肉を動かさないでいる。何度も見ているが、鳴く事すら滅多にしない。
たまに口を開いたかと思うと、短い鳴き声を長々と繋げて鳴らし続けている。とにかく気味が悪い動物だった。

見るにつけ、この間抜けた顔の生き物がなんという名前で、どんな暮らしをしているのか色々な事が気になっていた。

「なあ、あのさ。」

俺は相方に声をかけてみた。気晴らしにもならないが、口でも動かさないと頭に水が貯まりそうだった。

「あの動物。何度見ても妙じゃないか?」

二言声をかけると、だらりと手足から力を抜いたまま、ようやくトロンとした目だけをこちらに寄越してきた。

「うん・・・ああ、僕も気にはなってるよ。よく見るしね。」

端正な口元が寝起きの生返事を寄越してきた。
見慣れているが、寝起きの顔だけはあまり見たくない。

男にしては妙に綺麗な毛髪に縁取られた切れ長の目。それが寝起きの顔から緩々と表情を形作っていく。
通った鼻筋の下、口の端が釣り上がる頃には、俺は目をそらしていた。

「本当に妙だぜ、あいつ。鳴き声にしろ、顔つきにしろ。なによりほら・・・。」

話している内に、隣のこいつの事で頭が埋まってくる。
いけない。そう思って、向こうの黒毛の不細工に意識を向けようとした。

「うん・・・?他に妙な所でもあったかい?」

意識の方向転換に集中していると、向こうから声をかけられた。

「なによりこんな所にいる。俺にはそれが一番、何だかなァ・・・。妙だ。」

「なんだい?僕には君が何を言いたいのか、いまいち分からないよ?」

「いやな、何かちょっとでも楽しそうに見えるか?ここにいてさ。」

ハッと、しくじったと思った。自虐か当てつけと取られたかもしれない。
少しでも気を抜くと、こいつに意識が向かってしまう。

軽く眉根を寄せている顔に向けて、慌てて取り繕う。

「いやすまん、あいつだ。俺が言ってるのは、あの黒い毛の。」

「分かっているよ。まあ、楽しそうな顔じゃあないよね。」

眉根が離れると、元の顔に戻って微笑んだ。だからそういう顔は向けるな。

「そうだろ?なのにああして、飽きもせずこの辺をウロチョロ・・・。おまけに滅多に鳴きもしねェ。」

「うん。あの動物が鳴いたり威嚇したりするような所は、僕も見たことないね。よっぽど安穏と生活しているんだろうね、あの動物は。」

「ま、食うには困ってないんだろうな。周りともギスギスしないで。なんていうか、ちょっと良いなあ、とか思っちまったよ。もうさ・・・」

今、あの生き物に生まれ変わっても良いかもしれねえ。

俺がそう言うと、相方は少し間をおいて宙を見ながら話し始めた。

「のんびりと草を食べているウシを見て、「ああ、ウシには生活の苦労がなくて幸福だなあ…。」なんて言ったらさ。ウシのほうは、「モウたくさんだ。」って言ってるかもしれないじゃないか。」


少し、こいつが何を言わんとしているのか、理解に時間がかかった。それはつまり・・・。


「生活に張りが無いってことか?」

「有り体に言ったらね。少なくとも僕らは集団の中で、自分の『居場所』というか『縄張り』をさ、確保するために頑張っている。そういう『生活の張り』がある。」

俺はふと、例の黒い毛の生き物を見た。珍しく口を開いて、あの短い鳴き声を長々と続けている。
光のない眼がこちらをじっと観ている。気味が悪くなって、相方に視線を戻す。

「じゃあ、それが無かったら・・・?」

「あの動物みたいになるかもね。鳴き声もあげない、表情も変わらない、黒々とするだけで光の無い目をした、ああいう生き物になるよ。だから・・・」

僕は羨ましくないよ。相方はそう言ってまたこっちを見る。

「それともさ」

途端、音もなく側に近づいて来る。顔から伝わる体温と吐息が、俺の耳に触れる。


「君は、僕をおいて、あんな物になってしまうのかい?」


擽るような、低い、絡みつく声で、そう囁かれた。


いつもその声音で俺を黙らせるのが、お前。

それっきり言葉以外でしかお前に伝えられなくなるのが、俺。




だから俺はいつも通り、この短い毛だらけの前脚でお前を・・・



--------


「あー・・・。就職も決まんねえのに、サファリパークなんか来て何してんだろうなあ。」

私こと眼が死んでる腐れ大学生は、日曜に予定も無く、わざわざ車を借りてマイカーサファリをしています。

「しっかし、あの黒い毛むくじゃらの二匹、いつ見ても仲良いなァ・・・。あーいいなあ、人間以外の動物は気楽でよォ・・・。お、こっち見た。」

私はしばらく床屋とご無沙汰な黒い髪を掻きながら、来世は貝かピスタチオかあの動物になりたいなあ・・・、などとブツブツ長々と呟きながらトロトロ車を走らせます。

「あれ、後ろからマウントポジション取ってる。おかしいな、あいつら両方共オスだったよなァ、確か・・・。」

(おわり)







自分がサファリパークの動物から見られたらこんな感じかなあと思って書きました。

正直書き終わってから「何やってんだ、俺・・・。(堤真一声)」という思いしか溢れてきません。でももうこれ以外思いつかないです。しーましェーン!!

草を食べてるウシ云々は、澁澤龍彦の言葉からの引用です。『来世は貝かピスタチオ』は、さよなら絶望先生からです。
なお、この動物二匹のキャラクターとしてのモデルは、去年やっていた某刑事アニメの黒い人と白い人です。お暇な方は関智一と櫻井孝宏で脳内再生してください。

次は豊島さんですよね。

次のお題はコレです。

810023931.jpg

妄想を膨らませやすそうな景色だと思うので、頑張ってください。

中央線

Category : 写真deリレー
こんにちは!
先日人生初のものもらいを経験しました、ほりごめです。
痛いし、顔見ただけで笑われるし、
小さいくせに憎たらしいと思いました。

さて!
早速本題に入りたいと思います。
本日の写真はこちら。



---------------

ガタンゴトン…ガタンゴトン…


「次は 新宿、新宿
お出口は右側です
…」

……?

新宿?


一体何が起きているのだろう。

中央線快速豊田行きに乗った私は
いつの間にか寝ていたようだ。

新宿のアナウンス、乗り降りのざわつきで目を覚ましてみると、私は1人特急電車に乗っていた。

窓の外は田園風景。
どう見ても新宿ではない。
もはや東京ではない。

しかしテーブルにはさっき東京駅で買ったお茶がちゃんと置いてある。

全く状況が掴めない。
周りにも誰もいないので、聞くこともできない。

こういう時ほど、人は冷静になれるものである。
私はとりあえず落ち着いて頭を整理した。

東京から乗車して座ったところまでは確実に覚えている。
だから電車を間違えたということはない。

とすると、これは夢…?

目をこすって顔を叩いてみたが
やっぱり私は特急電車に乗っていた。


「次は 中野、中野
お出口は右側です。」

いやいや
やっぱり中央線に乗っているらしい。

車窓からの景色はさっきよりも更に殺風景になっている。

中央線ごと昔にタイムスリップしたのか?
いやでも昔の中央線がこんな電車だったなんて聞いたことないし…


映画とか小説でありそうな
何かの拍子に別の世界に来てしまったっていう…
もしかするとパラレルワールド??

そうだ、きっとここはパラレルワールドなんだ。

もう、人生何が起こるか分からないから
たまにはこんな不思議体験もいいか。

1人で窓の外を眺めるのは好きだし
すごくいい景色で不思議と心が落ち着く。

このまま知らないところへたどり着いたら
それもそれで素敵だなぁ。

そんなことまで考えて私は無抵抗に電車に揺られていた。

気がつくと電車は大きな川を渡っている。
川があるもいうことは、もうすぐ海が見えてくるかも。
少しワクワクしながら窓の外を眺めていた。

ろそろ高円寺に着く頃だけど
アナウンスはない。
パラレルワールドは案外適当なのかもしれない。

辺りはまた田園風景に戻ってしまった。
なんだ、海じゃないのか。

「次は 荻窪、荻窪
お出口は右側です。
丸ノ内線は…」

電車は徐々に速度を落としていく。
ここは荻窪?
どう考えても丸ノ内線なんてないが。

ホームらしきものが見えたと思うと電車は止まり、ドアの開く音がした。

降りてみようかとも思ったが、
外は人の気配はなく、出るのは怖い。
誰か乗って来ないかな…
もし誰か来たら、ここはどこか聞いてみよう。

ドアは静かに閉まり、ゆっくりと動き出した。
誰も乗って来なかったようだ。

走り出してすぐに、また大きな川を渡った。

さて、このまま行くと次は西荻窪。
私の最寄り駅だ。
どうしよう…
なんだか降りてしまったら
元の世界には戻れない気がする。
でもこのまま乗っていたら
もっと遠いところへ連れて行かれてしまう。

豊田なんて現実でも行ったことないし。

そう悩んでいるうちに窓の外には山が見えていた。
とりあえずiPhoneで撮ってみる。

ん?
iPhone?

そうだ!
誰かに連絡してみよう!
何でもっと早く思いつかなかったんだろう。

とりあえず履歴の一番上にあった友達にかけてみよう。

ガタンゴトン、ガタンゴトン…

「次は吉祥寺、吉祥寺。
お出口は、右側です。
京王井の頭線は…」

ん?吉祥寺?
またザワザワしてる

……



窓の外には見慣れた風景が広がっていた。

やっぱり夢か…


危ない、寝ぼけて電話するところだった。
手に握られているiPhoneで時間を確かめる。

あれ?

この画像…





---------------

夢の中で目が覚めることって
よくありますよね!

私は夢の中で目が覚めて、ご飯食べて、支度して、家を出て、
もう一度目が覚めて絶望することがしょっちゅうです。
夢ってこわい。


さてさてお次は後藤君です!
写真はこちら(^-^)
よーく見てね、1匹じゃないよ。
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