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人生で一番○○だったこと~??~ 

Category : 「人生で一番○○だったこと」
こんにちわ ワタシマです。 

藤本さん、ゆらゆらと漂ってきたバトンきっちり受け取りました。 
なんとクラゲが一般家庭で飼えるとは! 知りませんでした。 
高校生の時学校の駐輪場に 「く くらげが おるぞ!!」 となって 「なぬ!?」とダッシュで駆けつけたところ、水を吸ってばるんばるんになった湿布だったことを思い出しました。思い出させてくれてありがとう。


さて、今回のテーマは人生で一番○○だったこと。 

ずばり  

いきま・・・せん! 


ちょっと趣向を変えて今回は○○の中に何が入るか考えつつ読み進めてみませんか?

え? いやだ?いけず! お願いします!



では、始めます。








僕は鏡の前で一人静かにゆっくりと目を閉じた。
なぜこんなことになってしまったのか。 
まるでほとんど食べられ、わずか二、三粒だけ残ったトウモロコシ。あるいは1円単位で残ったパスモの残高。わずか数時間前にはトウモロコシには粒が揃っていた。パスモには十分なお金が入っていた。それなのに。


高校二年生の夏(それは暑い夏だった)、僕は硬式テニス部の合宿に来ていた(今でもあの極限まで薄められたポカリスットのかすかな甘さは思い出せる)。

そしてその日の練習で僕は審判を任されていた。





ジーコジーコジーコ パコーン ミーンミンミンミンミーン スコーン・・・     パスッ



「ネット・・・ラブ(0)ーサーティ(30)」
(テニスではスコアを、ラブ(0)-フィフティーン(15)、 フィフティーン(15)-サーティ(30)のように表す)


『またネットか。何でよりによってこんな暑い中、審判をしなくちゃいけないんだ。
せめて少しでも動けるなら気もまぎれるのに。椅子に座り通しじゃあ、かなわない』

僕はそんなふうに考えながら怠惰に審判をしていた。

ジーコジーコジーコ パコーン ザー スコーン バシン・・・
ボールはコート脇の茂みにバウンドせず弧を描いて入っていった(まるでボールまで暑さから逃げたがっているみたいだ)。



「アウト・・・・・フィフティーン(15)ーサーティ(30)」


『早く終わらないものかな。しかしこんなに風が強い中、試合をしなくてはならない二人も気の毒だ。ここはクレイ(土)コートだから特に土ぼこりが酷い。体中が、顔中がザラつく。』

鼻の頭を指で擦ってみると指先が真っ黒になった。嫌になる。



パコーン スコーン ザシッ ダダダッ パコン


今度のラリーは長い



さわさわ・・・ぐい・・・ 
te.jpg



ダダダッ スパン ビシッ
ラケットを離れたボールはコートの右隅に見事に決まった。



『・・・おっと、いくら暑いからといって審判をしないわけにいかない。』

さわさわ・・・ぐい・・・
te B


「エース(ノータッチで相手コートに入れること)・・・フィフティーン(15)-フォーティ(40)」

試合は終わりに近い。ボールは勝利を目前にした側のラケットを慎重に離れ、絶対に負けまいとする側のラケットに向かい、戻る。それが何度か繰り替えされた。

パコン ダダッ スパン ザザー パシン パコン 


さわさわ・・・ぐい・・・
te3.jpg



『どっちも粘る。まだこの試合は終わらないかもしれない』

バシン

僕の予想とは裏腹に、試合は負けまいとする側が負けまいとするがゆえに放った慎重だが甘いコースを、勝者が叩くことであっさりと終わった。


「アウト・・・ゲームセット。二人ともお疲れ。良い試合だったね。最後のラリーは見ものだったよ。」
「ありがとう。・・・あれ、どうしたんだい? 君の顔なんだか違って見えるよ」
「そうだね。なんというか・・・君、薄いよ」
「そうかい。審判している間は水分を取らなかったから、顔色が悪いのかな。」
「いや、そういうのじゃなくて なぁ?」
「うん・・・まあ、後で宿舎に帰ったら鏡を見てみなよ」
「ああ」

そんな会話を交わし、例のポカリを少し飲んでから僕は練習に戻った。
心なしか、その後の練習ではみんな僕と話す時に、いつもより目を合わせてくれないような気がした。だがボールを追っているうちに忘れてしまった。


なぜかその日はいつもより風が涼しく(直に当たるように)感じられた。


練習終了後、15分程山道を歩いて宿舎に戻ってきた。靴を脱ぐと砂があふれ、あらためて体中が砂まみれだということに気付いた。早く汚れを洗い流したい。特に顔はまるで砂でパックをしたみたいにザラザラしていた。

『せめて、先に顔だけでも洗ってしまおう』

そう思い、ヒリヒリする鼻をさすりながら『やっぱり男は日に焼けていた方がもてるのかな』などと考えながら洗面所に向かった。






鏡を見る。

maro2.jpg




まろがいる。

いやそんなはずはない。まろがテニス部の合宿にいるはずがない。そこに映るのは単に日焼けした渡島隆弘のはずだ。

もう一度鏡を見る。
maro2.jpg

やっぱり

まろだ。

・・・サッ 手を上げてみる。 サッ まろも手を上げた。


もう認めるしかない。そこに映っているのは僕だ。そしてまろだ。


つまり


僕はまろだ。


なぜこんなことになってしまったのか。原因は明らかだ。
審判をしている間のさわさわ・・・ぐいだ・・・。 te.jpg


僕は何も考えず、審判をしている間中まゆ毛を抜き続けていたのだ。
いまさら遅いが、こんなにもまゆ毛は少なかったのか。
絶望する以外僕に道は残されていなかった。静かにゆっくりと目を閉じる。もう精も根も、いや毛根尽き果てた。



と思われたその時、一人の女子部員がやってきた。
そして彼女は静かに「これ、貸してあげるよ」と言った。
彼女がそっと渡してくれたのはアイペンシル(眉を書くペンシル)。

とにかく有り難かった。

おかげで僕はその後の合宿を完璧なまゆ毛で過ごすことができた。

そんなまろの風上にも置けなかった話

 



はい。というわけで正解は人生で一番まろだったころの話でした。

ここまでお付き合い頂きありがとうございました。

今振り返るとどうしようもないアホだなと思います。


皆さんもテニスの審判をしている時にまゆ毛を抜いては駄目ですよ。止まりませんよ。気をつけましょう。

もし、答えをオチの前に分かっていた人がいたら、もれなく僕が書いたボツまろの絵をプレゼントします。言ってね。


そもそも まろ がどういうものか分からない人いたら、すいませんでした。
そんな方は おじゃる丸 を思い出して(検索してみて)ください。 
おじゃる丸のまゆ毛のようなまゆ毛がまろです。


次は堀込の一菜さんです。よろしくお願いします。



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