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青いサイリューム

Category : 写真deリレー
こんばんは!
今回担当小原です。遅くなってしまいました、すみません!!
私、現在、フロリダのディズニーワールドでインターンシップ留学をしておりまして、
時差が13時間あって、こっちまだお昼で……←言い訳

こちらの生活は3年生がブログで書いています!
ディズニーの仕事のことなども書かれていて面白いので読んでみてください(^^)
http://meijidisney3.blog.fc2.com/
(宮本ゼミ生もいますよー)

ではさっそくーー

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
fc2blog_20131009171040363.jpg

「すいません、それ、しまって下さい。」
その声は明らかに私たちに向けられたものだ。

初めてライブを見に来た会場でのことだ。
小学生のときにお母さんとアイドルのコンサートに行ったことしかない私にとって初めての場所。
3カ月前に絵里が付き合い始めた1つ先輩の彼氏が好きなバンドの野外ライブ。
絵里が彼氏に勧められたものを、学校の登下校中に一緒に聞くようになり、
バンドって何か分からないけど、なんか聞いてて楽しくなるね、
と話しながらケータイで見つけたライブ情報に惹かれて絵里と2人で来たものだった。

「私は嬉しいんだけど、なんで彼氏と来なかったの?」
その質問に対して絵里は少し顔を赤らめながら答える
「部活忙しいらしいし、こっちから誘うの恥ずかしかったんだもん!」

こんな子にほっぺ赤くして誘われたら彼氏も断れないのに。
と感じながら、確実に否定されるのを見越して声には出さない。

お互い初めてのライブに2週間前からわくわくして計画を立てていた。
「なんか持ち物とかあるのかなー?チケットだけでいいの?」
「え、それだけ?うちわとか、ペンライトとかって持ってくんじゃない?」
「それってコンサートだけじゃないの?」
学校の休み時間中ずっと話していても決まらず、
そのまま放課後に100円ショップに行って1時間話し合った結果、
サイリュームを2本を買って帰宅した。

当日は私がサイリュームを持っていき、チケットは絵里が持っていくことが決まった。
どこか天然なところもあるが、しっかりしている絵里の方が安心だから、と私が頼んだ。

前日の夜遅くまで、どうやって部活をサボるかを長々と電話で話し、
私がお母さんに長電話を怒られて電話を切るという形で次の日を迎えることとなった。
翌日の授業の時間はいつも以上に長く感じられた。
帰りの会が終わってすぐに掃除当番だった絵里を手伝って一緒に学校を出る。
部活の顧問には、休み時間中に眼科に行くから休むと伝えてある。
部活が休みの日は眼科がやってないからと伝えたが、あまり信じてなさそうだった。

一度帰宅してカジュアルな私服に着替えなおし、絵里とは駅で合流した。
乗りなれない電車に苦戦しながら、ケータイで調べた乗換案内を手に、目的地へと向かう。

開演20分前に着いた私たちの前には、バンドTシャツを身に纏った、
私たちより明らかに年上の人で既に溢れていた。
慣れない雰囲気に圧倒されながら、ステージから少し遠い私たちの席でバンドの音楽を絵里と2人でイヤホンを共有しながら聴いていると、すぐにその時間がきた。

会場に流れていた音楽がふと消え、それと同時に歓声が沸き起こる。
そこからベース、ギターの音が流れ始め、ボーカルとドラムも揃って出てきた頃には、歓声が絶頂に達していた。

胸にまで響くテンポ良いベースの音につられて、鼓動が早くなるのを感じる。
気付いたら自然と拳を掲げていた。絵里も同じだった。

だんだんと暗くなってきた。
ステージを照らす色彩豊かなライトが幻想的に見える。

爆音が響く中で、声を張り上げて絵里に耳打ちする。
「そろそろサイリューム出しちゃう?誰も出してないけど、だめなのかな?」
「うーーん、でもせっかく持ってきたし、出しちゃおうか。」

サイリュームを折る快音はかき消され、その感触だけが手に伝わる。
すぐにきれいな青い光が二人の手の中で光り始めた。

先程と同じように日頃の学校の鬱憤を忘れてサイリュームを握りしめた拳を掲げる。
ステージから離れた座席でも、カラフルなステージのライトとひとつになっているような不思議な感覚がした。

そこに男が現れたのだ。
「すいません、それ、しまってください。」
爆音の中で声を張りながらも、表情から威圧的でないのが伝わる。
会場のセキュリティだ。

恥ずかしさと無念さを感じながら、鞄がパンパンな絵里の分も一緒に私の鞄にしまった。
暗い鞄のなかで光る2つの青い光は、先程とは違い、どこか寂しげで、冷たそうにも見える。
だが、鞄のチャックを閉めると再び音楽に心を奪われ、体温が上昇するのを感じた。

そこから1時間程してライブが終わると、お互いにうっすらと汗を浮かべ、顔を火照らしていた。
門限を過ぎないように駅まで走り、乗り込んだ電車で、
「めっちゃ楽しかったー。でもやっぱりサイリュームだめだったね。」
絵里が満足そうに、でもどこか寂しそうに発した声が耳に残った。


あれから4年が経った。
絵里と私は違う高校に進学したが、今でも連絡を取り合い、何かあればお互いが相談し合う関係にある。
あの時にバンドに惹かれた私は高校に入ってからバンドを始めた。
文化祭などで発表はしていたが、なかなか予定が合わず絵里は来たことがなかった。
今日は卒業ライブとして私が高校生としてやる最後のライブだ。
会場も大きめのライブハウスを借りた大掛かりなもの。
絵里を誘ったが、私の学校の生徒ばかりで来づらいだろう。


今までにない広さと観客の多さにステージ裏で既に緊張しきり、
イメージトレーニングでさえ指に力が入り過ぎてうまく動かないのが分かる。
とりあえず掌に3回「人」を書いて食べたが、あまり効果はないようだ。

「時間だ」
という声が聞こえ、そのままステージに向かう。

強張った笑顔でステージに立った瞬間に一気に肩の力が抜けた。
自然と普段の笑顔を取り戻したことが自分でも分かる。
ステージから離れた場所で遠慮がちに動く青い2本のサイリュームが見えたからだ。

すぐに絵里だと気付いた。
セキュリティに注意されないように警戒しつつ、私を喜ばせようとしているのが伝わる。
同じ青色なのに今日はほんわかとした温かさを感じる。

(知らない人ばっかのとこでよくやるよ。)
心の中でつぶやきながら、そんな絵里を楽しませられるようにギターを握りしめた。

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初めてこんな文章書きました笑
長くなってすみません。読みにくくてすみません笑

では次は、この写真で!

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私が今いる寮のリビングの写真ですが、ここからどんなお話が出るんでしょうかー
楽しみです(^^)
次は日本にバトン戻しまーす!
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